BCGは結核を予防するワクチンで、生後5ヶ月〜生後8ヶ月未満に接種が推奨されています。
接種後、すぐに反応が現れることを『コッホ現象』と言います。
すぐに反応が出てしまったらどうすればいい?受診の目安は?
実際に娘はすぐに強い反応が出てしまい、どうしたらいいかわからずかなり心配しました。汗
接種を受けた病院に相談したり、保健所に行ったりいろんな体験をすることに…
結論、娘は偽コッホという診断でした!
これを読んでいる人の中には、自分の子どもがコッホじゃないかと不安な気持ちの人がいっぱいいると思います。
そこで今回は、少しでも参考になるようにコッホ現象について体験談も含めてまとめてみました。
本記事の内容
- コッホ現象とは?
- 【体験談】経過写真まとめ
- 体験して感じたこと
実際に注射の後がどのように変化したのか、現在の様子も含めてまとめてみたので最後まで読み進めてみてくださいね!
コッホ現象とは?
注射を打つときに軽く説明を受けますが、すごくサラッと説明されて終わってしまいますよね。
そこでまず、コッホ現象とはどのような状態のことをいうのか詳しく見ていきましょう!
BCGってどんな注射?
BCGワクチンは結核による重い病気を予防する生ワクチンになります。
特に小児の症状が重篤化しやすい『結核性髄膜炎』や『粟粒結核』などに効果があり、発病を約1/4に抑えてくれます。
予防効果は10〜15年ほど持続するようです。
昔はよくハンコ注射とも呼ばれていましたが、その名前の通りハンコを押したような跡が腕につきます。
方法としてはワクチンの液体を腕に数滴垂らして、その部分に「管針」という9個の針がついた道具を腕に押し付けることで薬液を体内に取り込みます。
他の注射とはやり方が違うので、事前にしっかり予診表や配布されている資料を必ず確認するようにしましょう!
BCGを打つときの注意点はある?
BCGを打ったら、他の注射の時とは違って接種部位が乾くまで待つ必要があります。
ちゃんと乾くまで看護師さんが何度か待合室まで来てチェックしてくれました!
そのため接種部位に触れないように工夫する必要があります。
左腕が出しやすい服装、または上半身が脱ぎやすい服装で受診しましょう!
冬場は寒いので、他の部分を覆えるタオルケットやひざ掛けがあるといいかもしれません。
待っている間泣き出してしまう子もいるので、タオルなどで左腕以外を包んであげると安心しそうです。
コッホ現象とはどんな現象?
通常、BCG接種後すぐには何の反応も見られません。10日ほど経過すると打った部分が赤く腫れ始めます。
その後、1ヶ月〜2ヶ月までに少し化膿が見られ、どんどん薄くなっています。
しかしコッホ現象が起きた場合は、接種後すぐ〜2、3日の間に発赤や腫れ、化膿が接種部分に見受けられます。
これは既に結核菌に感染していると免疫を持っているので、すぐにBCGの注射に対して強い反応が出てしまうことで起こるようです。
この場合はすぐに検査や治療の必要があるため、接種した病院に連絡する必要があります。
なのでBCG接種後は、お子さんの接種部位をしっかりと観察するようにしましょう。
【体験談】BCG接種後の子どもの接種部位の様子
実際に私の娘は、すぐに接種部位が赤く腫れてきてしまいました。
そのため病院などと共有できるように、当日から写真を撮って観察していくことにしました。
【体験談】経過写真まとめ
当日からの経過写真を以下にまとめました。順を追って見ていきましょう!
接種当日(0日目)
まずは当日の写真です。
当日は押し付けた跡も丸く残っていました。これは接種してから3時間後の写真です。
注射のときは泣きましたが、乾かすための待ち時間でなくこともなく機嫌よく膝の上で待っていてくれ、母はほっと一安心。
接種部位は触ることなく、お風呂も普通に入りました!
接種翌日(1日目)
翌日の朝、起きてすぐの写真です。
見るからに赤く腫れていて、思っていたのと違うな!と心配に思いました。
接種後、10日経たないと赤くならないんじゃなかったの?
病院に連絡しようにも、この日は木曜日の休診日で電話できずにかなりの検索魔になってしまいました。
とりあえずしばらく様子を見ることに。
2日目
接種から2日が経ちました。
赤い……昨日よりも赤い気がする。注射跡の腫れも前日よりも大きくなり、見ているだけで痛そうです。
ここでBCGを接種したかかりつけの病院に電話することにしました。
電話したところ、そのまま病院を受診してくださいということだったので病院に。
病院に到着したところ、結核にかかっている可能性もあるので個室に隔離されました。
隔離されるなんて、さらに不安が募りました!涙
先生が娘の腕を写真と見合わせて確認し、とりあえず2、3日経過を観察していくことになりました。
とりあえずすぐにどうこうする話ではないようなので少し安心はしましたが、先生にも判断が難しいんだな(つまりあまりコッホを疑って来院する人は少ないんだな)と思いました。
この日は次の日の予約をして、自宅に戻りお家で静かに遊ぶことにしました。
3日目
接種から3日目の朝になりました。
前日と比べると、赤みはだいぶ引いてきた気がしました。
病院を受診すると、やはりなんとも言えない感じ…。
この日は土曜日だったので、とりあえず月曜日にもう一度見せに来てくださいってことになりました!
印象としては、もともと娘の肌が白くて赤くなりやすいだけなのかなとも思い始めました。
4日目
接種から4日目が経ちました。
ちょっと落ち着いてきたかな、という印象でした。
毎日見すぎていて、もはやあまり違いがわからなくなってきた気もします。笑
とりあえず、明日また病院の予約もあったのでこの日も大人しく自宅で遊ぶことにしました。
5日目
接種から5日目です。
さらに赤みも消えて見えます。
病院を受診すると「はじめよりも赤みは消えてきたけど、まだ赤みもあるのでここでは判断が難しい。保健所に連絡してみるので、連絡を待ってください」とのことでした。
不安……
保健所からすぐに連絡が来て、今までの写真を送って欲しいとのことだったのですぐに毎日記録をとっていた写真を送付しました。
写真を保健所に常勤している医師が確認して、再度電話をいただきこの日のうちに保健所に行くことに!
さらに不安…。
この時季節は真夏で、炎天下の中の移動だったためタクシーを使って保健所まで行ってきました。
保健所について早速診断してもらった結果、問題なし!とのこと(一安心!!)
なんといっても保健所のスタッフの方々も、常勤の先生もみんな優しい!母は不安ばっかり募ってたので、質問攻めでした笑
保健所の先生に言われたこと
- もしここで疑いがあったら、ツベルクリン反応(結核か調べる)だったがそこまでの反応ではない
- ここの保健所では1年に1、2人保健所まで来る人がいる(特に冬場が多い)がほとんど問題なし
- 娘は白くて肌が弱いタイプなようで、赤みが出てしまっただけな感じ
- とりあえずあと2、3日保健所に写真をメールして様子を見ましょう
保健所まで移動大変だったし、不安だったけど行ってよかった!と安堵しました。
とりあえず、この後の様子も記録していきますね♪
6日目〜14日目
この後はまとめて写真を載せていきますね!
6日目
7日目
8日目
どんどん赤みも消えて、落ち着いてきました。
保健所のメールでのチェックも、もう必要ないとのことで一安心しました。
とりあえず写真はその後も14日目まで撮影し続けたので、載せようと思います。
9日目
10日目
11日目
12日目
13日目
14日目
10日目くらいから、膿が出たのかなっという感じに一部が白っぽく変化しました!
これは正常な反応のようなので大丈夫です。
その後〜現在に至るまで
この後はもう写真は撮りませんでしたが、およそ接種から1ヶ月後くらいで再度赤みが見られてかさぶたのように白くなっていきました。
この頃にはもう気にしなくなってきたので、クリームを塗るときにちらっとみる程度に。
そして1歳2ヶ月経った現在
こんな感じです〜
やはり肌が弱いのかいまだに赤みはありますが、だいぶ落ち着いてきましたね。
もう少し大きくなってきたら、落ち着いてくるのかと気長に思っています♪
体験して感じたこと
今回、BCGの予防接種を受けてみて感じたこと、接種後にしていたほうがいいことなどをまとめました!
コッホ現象かなと思ったら・・・
予防接種前に、接種同意のための説明などある程度の知識は一読すると思います。
プラス当日に看護師さんから説明を受けて、資料などをもらうので腫れ具合など画像とよく照らし合わせてください。
腫れが気になる場合は、接種した病院に連絡してみましょう!
1人で悩んでいても、検索魔になってしまうだけです。
少しでも気になることがあった場合は、悩まずに受診することをお勧めします。
今回経験してみて思ったことは、先生もあまり経験がなくてわからない!っていうことでした苦笑
なので病院を受診しても結局悩んでしまうかもしれません。
しかし悩むくらいなら先生に見てもらったほうが私は気持ちが晴れましたよ!
BCG接種後にしておくべきことは?
BCG接種後は1〜2日は必ず様子を見るようにしましょう!
その際に接種部分の写真を記録しておくことがポイントです。写真を撮れば、後から見比べたい時にかなり参考になります。
医師に確認してもらう時も、写真がかなり役立ちました!
写真は、可能であれば同じ時間に撮るようにしてください!
私の場合は、朝の8時とお風呂前の17時に記録を残していました!
異常がなくてもとりあえず記録として写真だけ撮っておくと安心ですよ。
まとめ
今回は、『【体験談】コッホ現象になったらどうする?偽コッホって?経過写真付き』についてまとめました。
あらためて本記事をまとめると、以下の内容になります。
- BCGワクチンとは結核による重い病気を予防する生ワクチンのことで他の予防接種とは接種方法などが異なる
- 既に結核菌に感染していることで接種後すぐに反応が起きてしまうことをコッホ現象という
- BCG接種後は接種部位をよく観察する必要がある
- 少しでも気になる場合は接種した病院に連絡をして受診する
- 接種後は記録として同じ時間帯に写真を記録として残すようにする
娘は偽コッホという結果でしたが、判断はなかなか難しくて不安の毎日でした。
この記事を見て少しでも参考になると嬉しいです。
検索していてもよくわからない時は、しっかり病院を受診してくださいね。